子供みたいな意見で申し訳ないが、あたしは歯医者が大っキライだ。それは別に怖いとかではなく、たいへん漠然としたモノで申し訳ないのだが、歯医者にたいして言いしれぬ不安感を持っている。それは不信感と言い換えてもいい。
要は「信用できないんじゃい！」ということなのだが、引っ越しの度に新たなお医者を開拓するのが面倒で、この不信感を理由にもう10年以上歯医者には行っていなかった。
今回の歯痛の時も「痛みよ、時間とともに無くなってくれぃ」とココロから思ったのだが、あまりの痛みと蓄積された疲労で見事に発熱してしまい、さすがにまずかろうと言うわけで、あきらめて歯医者に行くことと相成った。
しかし、ドキドキとバクバクが交互に訪れる我が心臓にムチ打って訪れた一件目の歯医者は「年末だから」という理由で診察を拒否。なんてコトだろう！このうら若き乙女の告白、まさにその瞬間にも似たドキドキをコトもあろうか、年末だからでヒョイとかわしやがったのだ。駅前の歯医者のクセに。
もう、信用ならん。
ただでさえ不信感の固まりのあたしを優しく出迎えるどころか寒風吹きすさぶ駅前に逆戻りさせるとは！歯医者とはなんて冷酷非情な人種なのだろう。
歯医者なんて絶対行ってやるモノか！そうココロに誓おうとしたのだが、やはり歯が痛い。熱もある。仕方がない。
そんなわけで、あたしはズキズキと痛む右頬を押さえながら二件目の捜索にかからざるをえなかったのだった。
つづく。
　
　

なんかスゴイコトを思いついても、オモシロイコトを見つけても、忙しさのおかげでスイスイ忘れてしまう。
みんながみんな、口を揃えて忙しい忙しいというので、あたしもそんな気がしてきたのだが、そしたらホントに忙しくなったのだ。
そんなバカな！とも思ったが、コレが「年の瀬」というヤツなのだろうと納得。ついにくるべき時が来たのだと腹をくくって、スイスイ忘れていく自分をそうやって自己補完している。
感覚的には、脳ミソに大きな落とし穴ができて、あたしの頭に浮かんだみなさまが、こぞってそこへダイブしてしていくカンジ。
その忘れっぷりったらもう！一秒前の自分の言動に責任がとれない。ので、困ったあたしとしては、せめてスゴイコトとオモシロイコト、カッコイイコトの三つは覚えておこうと、メモ大作戦を実行するに至った。
なんてコトはない。その日見たスゴイ、オモシロイ、カッコイイを書いておくだけなのだが、果たして数日後、そのメモを見てあたしはなにを理解するだろう。
現状見ても、カッコイイ、カッコイイ。スゴイ！スゴイ！！なんて書いてあるだけなのだ。オモシロかった。とも書いてあるが、いったい何がオモシロかったのか？
まさかコミュニケーションの方法まで忘れてしまうとは、年の瀬とはげに恐ろしきものだ。
　
　
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本日は、偏頭痛があまりにヒドイので、これはきっとこびとの仕業ではないだろうかと思う。いや、思うことにした。
あたしの大脳皮質の裏側で盛大な宴会が開かれているのだ。年末だし。もしくは脳幹のあたりで大規模な工事をしているのだ。年末だし。もしくはもしくは…、なんていくら考えたところで
どうにも俗っぽさが抜けないのは、「この辺が限界ですよー」
なんて頭が訴えているようでなにやらいやなカンジだ。
ところで、以前天下の帝京（中略）病院に頭痛で通っていたことがある。担当の先生はたいそう優しい先生で「痛い！」といえばホイホイ痛み止めが出てきた。きっとあたしの身を案じてのことなのだろうから、大喜びで「痛い痛い」を連発したものだった。
さて、そのおやさしい先生様なのだが、あたしの症状つまり頭痛の診察結果を手元にあるパソコンに入力するときに
「づつう、づつう」
と入力していた。変換されても「津通」。どう考えたって「頭痛」にはならない。にもかかわらず、先生様は「づつう、づつう」と打ち続け、終いには、
「あれー？」
なんて素っ頓狂な声を上げていた。あたしは頭が痛いので「ずつう」なのだが、この先生様のご様子を伺うだに、
「もしかしたらこの人は、あたしがどこ痛いのかわかってないのかもしれない」
そう本気で心配したものだ。
ちなみに、この頭痛話と小人の話は何の関係もない。あしからず。
　
　
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この世でもっとも怖いものは何かというお話。そりゃぁ人によりけりだろうが、我が友人曰く
「己が尻」
だそうだ。「己が尻」は鏡で見ることができず、大の後にちゃんと拭けてるかどうか？ケツ毛はあるのか？あればどのように生えているのか？そして絡まっていないか？
鏡で見られない「己が尻」は想像の域を脱しないおかげで、ときどきさわさわと撫でたりしてみて、ケツ毛の有無くらいは確認できるが、それ以外はすべからく謎。
「宇宙よりも謎に満ち、広大だ！」
そう熱弁を振るっていた。「己が尻」が広大かどうかは知らないが、「はい見てください」とケツをご披露できないのだから、確かに謎ではあるし、しかしときどき裸になる動物としては、見えてしまうものが見えない現実はちょっとだけ恐怖だ。
もっとも「己が尻」以外に恐怖するものがないのか？と逆に恐ろしくはなるが。
　
　
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パソコンが直った。
うれしいことである。まあまあ、ネットにつなげるくらいまでは復帰できたというのが正しいのだが、我が青春の集大成エロリンクはどっかへ行ってしまった。
なにやら長年連れ添った同志と死に別れたような気分で、ココロにぽっかりと開いた穴はしばらく塞がりそうもなく、あたしの方が塞ぎ込んでしまいそうだ。
もっとも、それ以外のリンクやメールアドレスさえもどっかに消えたのだから、むしろそっちを悲しむべきではあるが、IEのお気に入り内にある「エロ☆リンク」なんて、「つのだ☆ひろ」バリに誇らしげに書かれた場所をクリックしたときの寂寥感といったらない。
仕方なしにこの悲しみを分かち合うべく友人に電話したところ、一緒になってたいそう悲しんでくれ、さらに「これで携帯がなくなったらおまえはこの世で一人だなー」なんてコトまでご丁寧に教えてくれた。
うーむ。確かにそうかもしれない。何しろ友人仕事先含めあらゆる電話番号は携帯が覚えてくれているのだから、まさに最期にして最大の命綱である。これは死守しなければならない。そうココロに固く誓うのであるが。
先日、この機会にパソコンのパワーアップでも図ろうと秋葉原に出たところ、寒さでかじかんだ手から落ちたあたしの携帯は、横を徐行しながらすぎていったBMWに轢かれた。
タイヤの下でガチャリともカチャリともそんな悲鳴すら上げずに。
なんてコトだ！
これであたしはひとりぼっち。悲嘆にくれて家に帰ったところ、我が家の電話が鳴ったではないか。それは仕事先のササキ女史からの電話。つまり仕事の電話。しかし、未だかつてこれほど仕事の電話をうれしく感じたコトなどない。
興奮気味に電話口で応答するあたしはさぞ不気味だったろうが、ササキ殿。あなたこそあたしを社会に連れ戻してくれる女神様なのだ。
　
　
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衝動的に食べたくなった。今日の昼頃、「あー甘いモノ喰いてぇ」と、そんなカンジだったのだ。
だので、近くのコンビニに入って、真っ先に目に入ったpinoを買った。そして食べた。
したらなんと！ハート型のpinoが一個だけ入っていたのだ。なんじゃこりゃ。と思いつつ箱の後ろを見れば、怪盗ルピノとかいう片眼鏡にアゴヒゲ細目のヘンタイじみたオヤジが何か説明しているではないか。
そして、ソレを読むだにどうやらその怪盗ルピノは、世界中のシアワセを盗む不届き者で、且つpinoの中にはヤツが集めた世界中のシアワセが入っているかもしれないと言うのだ。
なるほどなるほど。
怪盗ルピノは世界中からシアワセを盗んだのである。そうなるときっと世界中そこここで不幸が起こっているのかも知れない。
とするならあたしもヤツのおかげでどこかで不幸になっている、もしくはなってしまうのだろう。
しかし、ハート型のpinoがシアワセだとするなら、あたしは今まさに誰かのシアワセを食ったわけだから、あたしの不幸は少しだけシアワセになるのだろうか？
答えは否。だって、誰かのシアワセは今まさにあたしの腹でウンコに変換中なのだから。
きっとシアワセなのはあたしではなくてウンコなのだろう。
シアワセウンコが明日、明後日にもにょきにょき生まれてくるのだ。
　
　
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んで、ずーっと考えていた。
前に新聞にも載っていたし、テレビでもやっていたような気がするが、なぜ、ビンラディン氏に氏を付けるのかということで、そもそも「やりました」って言ってるのに、Mr.ビンラディンはもういいじゃないのと言うことなんだけど、ビンラディン氏に氏を付けるのは、きっとオマル氏に氏を付ける必要があるからで、だって氏がないとオマルなんだモン。
それじゃニュースが締まらない。
　
　
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なーんてハイテンションに始まったがそんなワケはない。テンションはかなり低い。というか緩んでる。
何しろ三日も書かなかったわけだ。ココを見るコトもしなかった。イロイロ考えていたのだ。仕事忙しいなぁとか、バイトやめてぇなぁとか。いやいや、それだけじゃない。哲学的なこととか生理学的なこととか科学的なこととかオットセイのこととか。
まあ、今となっては主にどうでもいいことばかり。人生についてなんて特にどうでもいい。これからあたしがどう生きていこうと、水族館のオットセイやイルカはそんなことお構いなしに毎日芸を続ける。調教師がオカマだってヤツらはきっと気にしないのだ。
ロクロをまわしてひねくれた茶碗を作るようなのも悪くないが、せめてオットセイの芸をけなせるくらいの人間はなりたいモンだ。
「クソッタレ！オマエラなんかにエサをやるモンか！」
そう言って水族館で暴れる、そういう人生がタイヘン好みなのだ。
　
　
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コレで我が家もSOHOだ。SOHO。カタカナで書くとソーホー。いまいち力の入りきらない、フンバリも効かなそうな、その響きがなんとも言えない。でも好きなので、「ソーホーソーホー」なんて連呼している。
そんなソーホーだが、要はちっこいオフィスとか家仕事のコトを言うのだ。ので、在宅のウェブデザイナーもソーホーだし、田舎の畑でよく見る無人野菜販売所もたぶんソーホーだ。あの「100円入れて下さい。」って書いた箱が置いてあるアレである。つまりひとくくりにソーホーと言っても多種多様に存在するってコトなのだ。
しかし、ココでは敢えてLANやらPCやらのチョイとメカニカルな話をさせていただく。何しろ今のあたしは自慢できる場所を探している。現状がウレシクてしょうがない。ダレかあたしのために町内自慢大会とか開いてくれないだろうかと真剣に考えるほどに、もとい考えるどころか自慢大会が開かれない現状に憤りを覚えるほどに、あたしはアタマはウレシクなっているのだ。
「さあ、みなさま聞いて欲しい。今の我が家はソーホーなのだ。きっと明日もソーホーなのだ。明後日も明々後日もずっとずっとソーホーなのだあ！」
なんて力強く叫んでしまったが、売り物がないことにハタと気付いた。
うーむ、どうしたものか。
しかし、やるべきコトは判りきっている。折角LANまでひいたのだから、このままソーホー道をひた走ろう。近所の八百屋でニンジンを買ったら、ノッポさんバリの早業で集金箱を作成する。
「100円入れてね」
って書いて家の前に置くのだけでどこでもダレでもソーホーなのだから。
　
　
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その名の示すとおり、洗剤を使うのがイヤでイヤでたまらないネイチャー野郎のために開発された魔法のフキンだ。発売元は「イヒ！」で有名な旭化成。一時期は妙なテレビCMも放映していたのでご存じの方もおいでかとは思うが、その「洗剤イヤ子さん」の実物をあたしも本日、とうとう目にすることと相成った。
場所は私鉄も経営している某百貨店系列のスーパー。日用品のコーナーにひそりと鎮座ましましていたのを発見したのだが、その姿たるやどうにも薄っぺら。駅売りの新聞紙よりも薄いのだから、こんなもので世のガンコな汚れが落ちるものか！と思ったものだ。
しかし、ふと後ろの説明書きを見てみれば、そこにはイヤ子さんの恐るべき秘密が網羅されていた。なにしろイヤ子さんときたら、フキンを構成する超ミクロン単位の極細繊維やらなにがしのいかがわしき新開発素材で汚れを落とすのではなく、コビトさんのチカラで汚れを落とすのだ。説明書きにもちゃんとそう書いてある。
しかもそのコビトさんたら二種類、もとい二種族いるらしく、一つが「汚れを掻き取るコビトさん」、もう一つが「汚れを閉じこめるコビトさん」。二種族間の超強力友情パワーでどんなガンコな汚れも掻き取り閉じこめて逃がさないのだ。コレもウソではない。ちょっとだけ脚色したが。
つまり旭化成のみなさまはこの科学万能のご時世に敢えてコビトという新型労働力の導入に踏みきたワケなのだ。コレを奴隷と呼ぶか否かはみなさまの判断にお任せするが、パッケージの説明書きに「コビトさん、コビトさん」と嬉しそうに書き連ねる旭化成の心意気は買いたい。
洗剤イヤ子さんを買うかどうかは別として。
　
　
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と言うカンソウをいただく。当然カンソウ箱よりなので、当たり前のように匿名だ。
さて、この「薄まりましたねー」というのは、別にアレの話ではなくて、我がエセエッセイのコトだ。正確には小窓のことだ。毎日書くようになって昔のギュッと濃縮された、ドロリと唇の端からたれそうな、そんな風格と品格がなくなったということなのだ。まあ、もともと品格を備えているとは思ってないが、風格までなくしてしまったのではなんかサミシイ。
以前、このページを見ている知人にも同じ様なことを言われたので何も今回が初めてではないのだが、やはり「薄まりましたね」と言われると、次はいつ「起たなくなったね」と言われるか気が気でない。が、知人には納得いただいた「返答」があるので、釘を刺す意味でもその「返答」でカンソウにお答えしたい。
「まあ、アレね。ブンガクなんざ、精液と同じ様なんだから毎日出せば多少薄まるモンなのよ。でも妊娠の可能性ってのは常にあるワケだから、甘く見てると痛い目見るゼ」
言った後に切なくなったのは言うまでもない。
　

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でも、テレビも見ている。なんでも箱根には温泉小学校という小学校があるらしいという番組。学校の中に温泉があって、みんなで温泉にはいるという授業もあるそうなのだ。多少うらやまし。が、8割方どうでもイイ。
しかしテレビカメラの前でチンコプラプラさせてる小学生の方はどうでもよくない。
お食事中ならたいへんな騒ぎだ。そして、あたしはお食事中だ。
「チンコでメシが食えるかぁ!!」
そう言ってやりたかったが、如何せん小学生のすることである、大目に見てやらなければなるまい。あたしもいいオトナなのだし。
ところで、そんな振れるチンコを見ながらメシを食っていたら記憶の果てから何かがやってきた。それは、
「オパンポン」
女性器の別名とでも言うのだろうか。チンコにおけるオチンチンの様なモノで、ずいぶん前に決まったとか決まらないとか。要はマンコて口にするのは恥ずかしいので大丈夫な名前も作ってみました。ということらしい。
まあ、確かにオパンポンなら街中で叫んでも恥ずかしくないかも知れないし、語感もなんだかフランス語みたいでオシャレだ。
そんなオパンポン。折角ある名前なのだし、ひとつ車道の真ん中ででも叫んでみようかなぁ？なんてことも考えてみたり。
　
　
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意外と反響があってウレシイ。やはりみなさま気になっていたようで、食べてみたいというご意見から袋ラーメンかけゴハンの思い出まで様々なお便りをカンソウ箱よりいただいた。
手前ミソでなんなのだが、カンソウ箱設置は正解であったなぁとつくづく思った次第なのだ。
しかし、使い方にも書いてあるとおりカンソウ箱の特性上ハンドルネームやメールアドレスは書かなければ判らなくなっている。だのでたまにキツイご意見をいただいて、それが匿名だったりもすると、もうアレでナニがたいへんなのだ。もっとも今回はそれほどでもなかったが、
「そんなモノ食べてたの！？」
というご意見には少しだけ切なくなってしまった。
しかし、折角なのでこの切なさをマイパートナーに話して慰めてもらおうと思ったところ、カノジョからもまったく同じご意見をいただき今に至る。
この場合、匿名とそうではないのとはどちらが良いかというコトにでもなるのだろうが、しかし。
どちらにせよ、我が青春の食卓がチョップを喰らったコトに変わりないので、もう、そんなのとか問題じゃあないのだ。
　
　
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そして、本日はネコ缶をイロイロ見て回った。ちなみに断っておくが、ネコ缶とはネコの缶詰ではなくて、ネコのエサの缶詰のコトだ。
ところで、このネコ缶。最近はかなりの種類が出ているようで、ペットコーナーのネコ缶棚を見渡せばそこはお魚系味覚の宝庫となっている。「かつお節入りマグロ」とか「サーモン入りツナ」とか「しらす入りマグロ」とか。空腹時に訪れれば間違いなく涎を垂らすだろう美味そうな名前に、あたしも本日見事に不覚をとり、ネコ缶棚を見ていてじゅるると喉を鳴らしてしまったのである。
コレは人間としてどうかと思う。しかし、これほど美味そうな名前が並んでいては、口の中に溢れ出る涎が止まるわけはない。人間の尊厳の危機なのである！
が、そんな折り、ネコ缶棚の美味そうなネコ缶群に紛れて一つおかしな味のものを見つけた。
その味も「ツナ入りマグロ」
さてどうしたものか。なにしろマグロの洋名はツナである。日本語訳すれば「マグロ入りマグロ」と言うことになるのだが、コレはつまり
「このネコ缶はイヤだって程マグロだらけですよー」
とアッピールしたいのか、はたまたあたしも知らない「ツナ」という新種の海産物がいるのか。この降って湧いた疑問に今までの涎もどこへやら、あたしの頭は支配されてしまった。実にぎりぎりセーフ。
「マグロいっぱい」だろうが「新海産物ツナ」であろうが、どちらにせよこのマグロ入りマグロのおかげであたしの人間としての尊厳は守られたのだ。
ニャーと叫んでネコ缶を食べ始めるに至らなかったコトをこのネコ缶に感謝しなければなるまい。
　
　
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CMを見るだにおいしそうなのでタイヘンココロ引かれているのだ。種類の方も人気の鶏だしと話題のとんこつがあってそれぞれ2袋入り120円。値段の方もお手頃なので、今や毎日だって食べても構わないとさえ思っている。
思えば、昔から食に執着のなかったあたしは
「不味くなければいいじゃない」
程度の考えだったので、これほどどうしても食べたいと思うものもなかなかに珍しいのだ。できればフォアグラとかキャビアとか、もっと高そう且つ珍しいものにしてほしかったが、自分の趣味とはいえなかなかままならないものである。
そういえば、学生時代ほぼ毎日のように食べていたのもなかなかスゴイものであったと記憶している。
ところで、そのラーメン茶漬けなのだがCMを見ていてあることに気がついた。味を二種類用意して、更に爆笑問題を起用してのおもしろおかしいCMなのだが、そこに出てくるラーメン茶漬けの映像をじーっと見てみれば、なんと！
昔タイヘンお世話になった「袋ラーメンかけご飯」のソレではないか。これはちょっとした驚きである。それと同時にかなりの失望も味わう。
だって学生時代にさんざ食べて、見るのもイヤだってものを今また好きになるんだモン。あたしのビンボー舌も相当なものである。
しかし、それ以上に永谷園の商売の巧さに脱帽なのである。
　
　
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週一くらいで書いていこうと思ったのに今や隔週を超えて月一になりそうなイキオイに自分でも辟易している。書き始めたのが今日というのも問題だ。
しかし、コレというのも我が必殺の兵器「現実逃避」のなせるワザ。その見事な逃げっぷりには、我ながら感心する。
そして、今回その逃避に利用されたのは裸の大将他ドラマ数本。本日はちゃんと午前中から起きていたので、結構な数のドラマを見られた。
ウレシかった。いや、そんなコトではなくて。
しかし、久しぶりに見た裸の大将は500円札が現役だった頃のもので、そこにある種の感動を覚えた。わざわざ財布の中から新500円玉を出してきて、へーほーと月日の流れを実感してしまう。
25才、25才とは思っていたが、それはつまり四半世紀と言うこと。四半世紀もあれば時代も目まぐるしく変わるだろう。
まさか、こんな現実逃避の最中に自分の生きた時間を実感してしまうとは思いもよらなかった。それに見合った成長がなされているかどうかは疑問の残るところではあるが、ひとまず四半世紀も生きられたことに感謝しなければなるまい。
　
　
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桜井シイタなんですか？
sakurai cta nandesuka?
というメールが、カンソウ箱に届いた。
「ねぇダーリン。アナタのことなんて呼んだらいいかしらん？」
なんていうラヴレターなワケはないのだが、別にラヴでなくても返事は出すので、折角だから答えさせていただくと、どれでもないというか、なんでもいいというか、お気に召すままというか、桜井シイタなのですというか。
まあ、このあたりでカンベンしていただきたい。
結局、名前なんてどうでもいいんじゃん。なんてちょっとハスに構えて言ったりしてる自分カッコイイと思ってるフシのあるあたしには、その程度の答えが限界、玄界灘なので、だいたい名前なんてどうでもいいんじゃんなんて思ってるやつは、ハンドルネームなんて付けないし、自転車に乗るときはサドルネームなのかも知れないが、1号、2号、V3でも十分識別可能なので、V3はチョットだけカッコイイが、その程度の名前でもいっぱしに世の中渡っていけるのは石ノ森大先生が証明してくだすっている。
そんなわけで、あたしのペダルネームはそう言うことになっているが、ペダルとサドルとハンドルの違いが判るオトナになろうと偽ドルを握りしめながら強く思う。桜井、サクライ、sakuraiでありました。
　
　
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当初、チンコと叫ぶ近所のコドモに比べ上品に見えたのだが、よくよく見れば嬉しかろうが痛かろうが無口なので、チト怖くなった。どうも感情表現が乏しいように思えるのだ。
あたしがコドモの頃は、ナニを見ても
「オワー！！」
と叫び声をあげたものだが、「オワー」どころか「ワー」すら言わない。
きっと、それなりに驚いてはいるのだろうが、大声を上げないのでなんだかつまらない。
あたしは思うのだが、オトナになるとどんどん大声を上げられなくなる。
「ワー！！」
と叫んで許される時期だからこそ、是非叫んでいただきたい。いただかないとオトナになったときに、どっかオカシクなるのじゃないかと、静かにサッカーボールを蹴り続ける少年を見て、思ったのだ。
　
　
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漢字で書くと揉みしだく。「揉み」が漢字で「しだく」は平仮名。「揉み」と「しだく」で「揉みしだく」。カタカナ表記には特に意味はないが、敢えてモミシダクと表記させていただく。
ところで、このモミシダク。二つの言葉で形成されている以上、意味の方もそういうことになってくる。「揉み」なんて言葉の意味は今更言う必要はないだろうが、「しだく」とは「形を壊したり、状態を乱したりする。乱れる。荒れる」などの意なので、これらを足していただければ「モミシダク」が如何にスゴイものかというのはご理解いただけると思う。
まさに揉む方の気持ちを代弁するかのような、若々しさに満ちあふれた言葉だ。
さてここからが本題だ。
みなさまは前出のセブンイレブン兄弟のコトを覚えておいでだろうか？実家がコンビニだったばかりに、兄弟でセブンとイレブンというあだ名を付けられた悲劇の兄弟の話。実は彼らにはその後の話があったというコトを、友人との電話で思い出した。
それは、あたし達がめでたく思春期を迎え、オンナとセックスで頭がいっぱいだった時代の話だ。辞書でもってセックスやらオナニーやら果ては上記のモミシダクやらを調べただけで嬉しくなってしまう、そんな時代。
例のセブンイレブン兄弟は、すでにセブン、イレブンと呼ばれなくっていた。なにしろコンビニもそうそう珍しいものではなくなっていたので、二人ともめでたく下の名前「マサル」と「スグル」で呼ばれるようになっていた。
しかし、友人の奥田クンがあるとき辞書でとある単語を見つけてきたのだ。
その単語こそ「まさぐる」。
それ以来、二人そろって呼ぶときは「おーい、まさぐるー」なんて呼ばれ、その度に二人は激怒していた。まあ、思春期共のする事である。
まさぐる兄弟よ、許してほしい。
　
　
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スネヤと読むのだが、日本の名字の中では珍しいという部類にはいるモノらしい。確かにパッと見せられても、
「ゴウヤ？」
なんて読んでしまう。それじゃニガウリだなー。なんて言われた方は笑っていたが、あたしにしてみればスネヤの方がニガウリだ。コレは言いがかりだが。
そんなニガウリさんなのだが、名字に関してカッコイイと言われ慣れているのか、あたしがそう言ったときも別段照れる風でもなく、
「マンガとかアニメの中にもカッコイイ名字はいくらでもあるし」
と言っていた。確かにそうだ。マンガもアニメも現実ではないのだからカッコイイ名字つけ放題である。
あたしの人生の教科書「ドラえもん」にもソレっぽい名前は出てくる。例えば野比とか剛田とか骨川とか。言わずもがなのび太、ジャイアン、スネ夫の名字なのだが、特に骨川なんてどうだ！
骨の川である。しかもスネ夫。カッコイイことこの上ない。しかもあのキャラクターなので、名は体を表すではないが、ジャイアンの腰巾着としてのイメージにピッタリだ。
しかし、ココで一つ気付いていただきたい。先に書いた名字は強谷でスネヤ。と言うことはスネ夫も強夫なのかも知れない。
しかし、そう考えれば思い当たる点もちらほらと。なにしろスネ夫はおぼっちゃまだ。父親の顔も広く、伯父さんもスゴイ。世を生き抜くために必要な金もコネも揃っているのだ。
まさに名は体を表す。大樹の陰で飄々と現代を生き抜く骨川イズム。スネ夫こそ強夫。強に相応しい男に違いない。
　
　
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