電気と便意とダイエット
2002年3月16日 あたしもとうとう26になった。というのは今年の初めくらいに書いたと思うのだが、26歳というのはなんとも微妙な年齢だと今更ながらに痛感している。
25歳になったときから四捨五入で30。それはもう覚悟の上としても、しかし。正月、いざ親戚の子供めらに相見えてみてヤツらの口から、「おじさん、おじさん」という言葉を聞いたときにはあまりのショックで晴れの正月が寝正月になってしまったほどだ。
あまりに悔しかったので、
「あたしはお兄さんなのでお年玉を差し上げる甲斐性はございません。残念でした」
と、用意していたお年玉貯金で飲み食いを重ねたのだが、いかんせんそれがいけなかった。
暴飲暴食で幕を開けた今年は今の今までそのクセが抜けきってないらしく、三ヶ月たって現在。あたしは見事に肥え太った。ざっと7キロくらい。それもこれもあのクソガキどものせいだと今更ながら「おじさん事件」とともに怒りを覚えている。もっともいくら怒っても体重は減らない。食べる量も減らない。仕方が無いので前向きな解決方法を1つ。その通り。あたしはとうとうダイエットに踏み切る事にしたのだ。
しかし、今あたしの体を覆っているのは、徐々に徐々に侵攻してきた古強者の脂肪たち。これを落とす作業はきっと一筋縄ではないだろう。だので、いつもは「いーもん、ゴハン食べないから」なんて短絡的なダイエット作戦を展開するあたしも、今回は慎重に行く事にした。体重を落とすのではなく脂肪を燃やす。
そう!徐々に徐々に脂肪を筋肉に変え、ナイスなバディとシャープなフォルムを手に入れようというわけだ。そしてそれには通販!ボディーブレードやアブなんとかがあふれるフィットネスキングダム、テレコンワールドしかない。
そんなわけで、深夜にコーラを飲みながらボーっと通販番組の鑑賞にふけるあたしだが、なにやら最近のフィットネスマシーンはイカしている。あたしとしてはエキスパンダーやブルワーカーみたいな脳みそまで筋肉になっちゃうようなモノを想像していたのに、微妙に科学的なものが多くてビックリした。
その最たるモノが「アブトロニック」。EMSという不思議な機能で筋肉に負荷をかけ、本人はテレビを見てようが寝てようが勝手にムキムキのマッチョガイになっちゃう夢のマシーンだ。その方法論も科学的で体につけた数箇所のパッドから微弱な電気を送り、筋肉の収縮を促す。そうする事により体を動かさなくても筋肉は運動したような状態になるので筋肉がつきますというのだ。スゲェスゲェ!感嘆する事しきりだ。が、よくよく考えれば低周波治療器と何が違うのかという話。しかし、ソコはソレ。肩こりが治るのと筋肉がつくのとでは後に出来上がるマッチョ具合が違うに決まってる。
気に入った!
これでアナタもアブトロニックでムキムキのマッチョガイへ。ええええ。あたしもムキムキのマッチョガイへ。まるでブレインウォッシュを受けたが如くあたしのては受話器に伸びる。この微妙な年齢だからこそせめて身体は「おにいさん」でいたいのだ。が。ふと、あることに気が付いた。
さかのぼること一年前。東急ハンズで同じような製品を見た事がある。ボディーブレードの横に置いてあったソレは、たしか細めのベルトに小型の振動機がついた製品で、腰に巻いて使用したハズ。おなかに力を入れた状態で固定し、ちょっとでも力を緩めるとおなかが振動機を圧迫してブルブルブルブルブル…。
なんだそりゃ。
結局はアレかい。いやアレなのだ。つまりおなかに力を入れて生活してれば変な電気の力を借りずとも勝手に腹筋が付いちゃうのだ。胸筋に力を入れて過ごせば胸に、腕なら腕、尻なら尻に勝手に筋肉がついちゃうのだ。それなら全身ガチガチにリキんでれば普通の生活してたって、あっという間にムキムキマッチョガイである。要はどうやって筋肉を刺激するだけの問題なのだ。
だったら、あたしはネイチャーを選ぶ。金をかけず自然に自然にネイチャーにガンバって、電気の力とかでムキムキになったヤツを笑い飛ばしてやるのだ。
さて、言うが早いかあたしは腹筋に全神経を集中して散歩に出かけた。とりあえず腹筋を6つに割ろうという試み。そういう算段。そして、スタスタスタスタと近所の商店街を行き来する事しばし。
どうやら効いてきたようだ。キリキリキリキリと腹筋が悲鳴をあげる。そして括約筋までも。括約筋までも?
気付けばあたしは便意をもよおしている。
ウッと思ってトイレに駆け込み、ウウッと放出。ジャーと水を流すのだが、腹筋を鍛えようとして便意をもようしていれば世話は無い。電気とか腹筋とかそういうもの以前に、ちょっとリキんだだけで限界の来る食生活はどうなのだろう。改善すべき点は別にあるような。そういう情けない事実まで流れてくれないものかと、渦巻く水流を見やるあたしであった。
そんな桜井シイタさんのウェブサイトはコチラ→http://cta.wnj11.jp/sweb/
25歳になったときから四捨五入で30。それはもう覚悟の上としても、しかし。正月、いざ親戚の子供めらに相見えてみてヤツらの口から、「おじさん、おじさん」という言葉を聞いたときにはあまりのショックで晴れの正月が寝正月になってしまったほどだ。
あまりに悔しかったので、
「あたしはお兄さんなのでお年玉を差し上げる甲斐性はございません。残念でした」
と、用意していたお年玉貯金で飲み食いを重ねたのだが、いかんせんそれがいけなかった。
暴飲暴食で幕を開けた今年は今の今までそのクセが抜けきってないらしく、三ヶ月たって現在。あたしは見事に肥え太った。ざっと7キロくらい。それもこれもあのクソガキどものせいだと今更ながら「おじさん事件」とともに怒りを覚えている。もっともいくら怒っても体重は減らない。食べる量も減らない。仕方が無いので前向きな解決方法を1つ。その通り。あたしはとうとうダイエットに踏み切る事にしたのだ。
しかし、今あたしの体を覆っているのは、徐々に徐々に侵攻してきた古強者の脂肪たち。これを落とす作業はきっと一筋縄ではないだろう。だので、いつもは「いーもん、ゴハン食べないから」なんて短絡的なダイエット作戦を展開するあたしも、今回は慎重に行く事にした。体重を落とすのではなく脂肪を燃やす。
そう!徐々に徐々に脂肪を筋肉に変え、ナイスなバディとシャープなフォルムを手に入れようというわけだ。そしてそれには通販!ボディーブレードやアブなんとかがあふれるフィットネスキングダム、テレコンワールドしかない。
そんなわけで、深夜にコーラを飲みながらボーっと通販番組の鑑賞にふけるあたしだが、なにやら最近のフィットネスマシーンはイカしている。あたしとしてはエキスパンダーやブルワーカーみたいな脳みそまで筋肉になっちゃうようなモノを想像していたのに、微妙に科学的なものが多くてビックリした。
その最たるモノが「アブトロニック」。EMSという不思議な機能で筋肉に負荷をかけ、本人はテレビを見てようが寝てようが勝手にムキムキのマッチョガイになっちゃう夢のマシーンだ。その方法論も科学的で体につけた数箇所のパッドから微弱な電気を送り、筋肉の収縮を促す。そうする事により体を動かさなくても筋肉は運動したような状態になるので筋肉がつきますというのだ。スゲェスゲェ!感嘆する事しきりだ。が、よくよく考えれば低周波治療器と何が違うのかという話。しかし、ソコはソレ。肩こりが治るのと筋肉がつくのとでは後に出来上がるマッチョ具合が違うに決まってる。
気に入った!
これでアナタもアブトロニックでムキムキのマッチョガイへ。ええええ。あたしもムキムキのマッチョガイへ。まるでブレインウォッシュを受けたが如くあたしのては受話器に伸びる。この微妙な年齢だからこそせめて身体は「おにいさん」でいたいのだ。が。ふと、あることに気が付いた。
さかのぼること一年前。東急ハンズで同じような製品を見た事がある。ボディーブレードの横に置いてあったソレは、たしか細めのベルトに小型の振動機がついた製品で、腰に巻いて使用したハズ。おなかに力を入れた状態で固定し、ちょっとでも力を緩めるとおなかが振動機を圧迫してブルブルブルブルブル…。
なんだそりゃ。
結局はアレかい。いやアレなのだ。つまりおなかに力を入れて生活してれば変な電気の力を借りずとも勝手に腹筋が付いちゃうのだ。胸筋に力を入れて過ごせば胸に、腕なら腕、尻なら尻に勝手に筋肉がついちゃうのだ。それなら全身ガチガチにリキんでれば普通の生活してたって、あっという間にムキムキマッチョガイである。要はどうやって筋肉を刺激するだけの問題なのだ。
だったら、あたしはネイチャーを選ぶ。金をかけず自然に自然にネイチャーにガンバって、電気の力とかでムキムキになったヤツを笑い飛ばしてやるのだ。
さて、言うが早いかあたしは腹筋に全神経を集中して散歩に出かけた。とりあえず腹筋を6つに割ろうという試み。そういう算段。そして、スタスタスタスタと近所の商店街を行き来する事しばし。
どうやら効いてきたようだ。キリキリキリキリと腹筋が悲鳴をあげる。そして括約筋までも。括約筋までも?
気付けばあたしは便意をもよおしている。
ウッと思ってトイレに駆け込み、ウウッと放出。ジャーと水を流すのだが、腹筋を鍛えようとして便意をもようしていれば世話は無い。電気とか腹筋とかそういうもの以前に、ちょっとリキんだだけで限界の来る食生活はどうなのだろう。改善すべき点は別にあるような。そういう情けない事実まで流れてくれないものかと、渦巻く水流を見やるあたしであった。
そんな桜井シイタさんのウェブサイトはコチラ→http://cta.wnj11.jp/sweb/
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