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歯医者 その2
2001年12月29日前回の続きだ。
いやさ、前回の続きさ。そのようにさわやかに始めたい。なにしろ書くことと言えば「歯医者がコワイ、キライ、シンジラレナイ」。だので少しでもさわやかにかろやかにしなやかに、そういう心意気と口調で話を続けたいのさ。
しかし残念ながら、そんな軽妙な口調でも先ほどからあたしの顔の周りを回っている薄肌色の筒状物体の説明は付かない。なんで自分がココにいるのかも。
思い出せば十数分前。あたしは年末なのに特に予約とか必要ではない、特に予約でいっぱいとかでもない歯医者に入った。そしてわずか数分の後、わずか数分あたしの口をのぞき込んだお医者さまに、ちなみにあたしと同い年くらいの女医さんだが、何はともあれとそんな部屋に通された。
人の頭くらいの大きさのへんてこな薄肌色の筒状物体が二つくっついた椅子と顎をのせる台の付いた変な機械のある部屋だ。
あたしが顎をのせるとお医者が、ちなみにあたしと同い年くらいで胸も大きそうな女医さんだが、彼女が変なスイッチを押して筒状物体がくるくると回り出す。歯医者に来たハズなのに。
状況は混迷を極め、ズキズキと痛む歯とドキドキと高鳴る胸とグルグル回る筒状物体。
どうも三役揃い踏みの、ズキズキとドキドキとグルグルのそんな最中におかれたあたしは、コワイもキライもシンジラレナイもどっかに飛んでいってしまって、もうどうにでもしてのまな板の鯉状態で、来るべき女医さんの胸ばかり気にしていた。
歯医者に来たハズなのに。もう自分がなんだか判らなくなっていたのだ。
つづく。
いやさ、前回の続きさ。そのようにさわやかに始めたい。なにしろ書くことと言えば「歯医者がコワイ、キライ、シンジラレナイ」。だので少しでもさわやかにかろやかにしなやかに、そういう心意気と口調で話を続けたいのさ。
しかし残念ながら、そんな軽妙な口調でも先ほどからあたしの顔の周りを回っている薄肌色の筒状物体の説明は付かない。なんで自分がココにいるのかも。
思い出せば十数分前。あたしは年末なのに特に予約とか必要ではない、特に予約でいっぱいとかでもない歯医者に入った。そしてわずか数分の後、わずか数分あたしの口をのぞき込んだお医者さまに、ちなみにあたしと同い年くらいの女医さんだが、何はともあれとそんな部屋に通された。
人の頭くらいの大きさのへんてこな薄肌色の筒状物体が二つくっついた椅子と顎をのせる台の付いた変な機械のある部屋だ。
あたしが顎をのせるとお医者が、ちなみにあたしと同い年くらいで胸も大きそうな女医さんだが、彼女が変なスイッチを押して筒状物体がくるくると回り出す。歯医者に来たハズなのに。
状況は混迷を極め、ズキズキと痛む歯とドキドキと高鳴る胸とグルグル回る筒状物体。
どうも三役揃い踏みの、ズキズキとドキドキとグルグルのそんな最中におかれたあたしは、コワイもキライもシンジラレナイもどっかに飛んでいってしまって、もうどうにでもしてのまな板の鯉状態で、来るべき女医さんの胸ばかり気にしていた。
歯医者に来たハズなのに。もう自分がなんだか判らなくなっていたのだ。
つづく。
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