ラヴについて

2001年7月29日
 例えば深夜にかかってきた電話の相手が名前も告げずに愛について語りだしたら、それは間違いなくトワイライトゾーンの入り口に立たされていると思って間違いない。特に名前を告げていたとしても、それが知らない誰かだったらやはり入り口に立っているのだろう。
 だが、それが知っている人間だったら、旧知の友人であったなら、その彼や彼女との付き合いを考え直すか何か手段を講じるべきだ。
 特に相手が結婚間近や新婚なら尚質が悪い。聞きたくもない「愛について」を彼や彼女は躍起になって話しだし、コチラの事情なんてお構いなしで捲し立ててくる。
「桜井、オマエもそろそろ考えたらどうよ?」
「桜井くん彼女とかいないの?」
 電話口で代わる代わるに詰問と「愛について」を繰り返すウエダ夫妻(実名)。深夜2時。楽しい一日も終わり、これからゆるりと時間を過ごそうという時に、彼らは夫婦間のセックスまで語り出す露出狂のヘンタイ夫婦だ。しかし、彼らに言わせればソレもコレも「愛の確認作業」。すべては二人の弛みない愛のために、「桜井くんちゃんとしなさい」だそうなのだ。
 残念、あたしはちゃんとしている。彼らが言う愛についてだって別に考えない訳じゃない。クーラーの効かない部屋で、むしろより純粋に「ラヴについて」。密やかに考えているのだ。
 じっくりひっそりこっそりとラブについて。電話口から聞こえてくる非常識な友人のお節介を遠くに、あたたかくなった頭で考えてたいら鼻血が出た。つまりそういうラヴ?
 密やかなあたり胡散臭さは否めないが、むしろ鼻血を出すだけ可愛いモンじゃないか!
 
 

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