アローラが壊れたりして気が動転してるんだよね。
2001年5月11日 もう10年も前のことだろうか。少年の元に黒くて大きくてカッコイイ、「アローラ」という名前のシステムコンポが届いた。といっても知らない誰かから送られたモノではなく、軟弱な彼としては珍しく、ちょっとした努力をして自分で手に入れたモノだ。
なんてことはない、柳刃の一本も持って電気屋に行ったのだが、無駄にディスプレイされたいくつもの蛍光灯を反射して、ヌラリと光るそれを構えた少年を、店長は今でも憶えているだろうし、それを振り回して「コンポをよこせー!!」って叫んだ彼を忘れるなんてことあるハズがない。
何しろ、貯金ってコトバを辞書から抹消した15才にとって十数万円もするソイツは、あまりにも高価で、幸か不幸か十数万円の価値がどれほどかなんて、その少年に理解できるはずがなかったし。唯一コレは不幸なのだろうが、少年のうちは寿司屋だったのだ。
とにもかくにも柳刃が魚をおろすためだけのモノじゃないコトを知っていた彼(15才)は、ギャーと叫ぶのが先か振り回すのか先かその順番も習わないうちに、叫びながら振り回すなんて上等な手段で、黒くて大きくてカッコイイ「アローラ」(当時十数万円)を手に入れたのだ。
そして、赤く染まった柳刃を代金代わりに、少年に意気揚々と持ち帰えられた「アローラ」は、その後彼のワガママに付き合わされ、ピタリ10年後。CDを飲み込むという病気にかかった。
振られたり、叩かれたり、ネジをハズされハダカにされたり。とにかく二人とっては二度とない10年だったろうが、今、飛び飛びに再生されるCDを聞きながら、実家が寿司屋じゃなく、柳刃なんて持ったことも無い青年は思うのだ。
あと5年保つかなぁ…?
こんな悪いことは考えたことも、したこともない、ブラックジョーク好き。コーヒーもブラックと決めている桜井シイタさんのウェブサイトはコチラ→リンク
なんてことはない、柳刃の一本も持って電気屋に行ったのだが、無駄にディスプレイされたいくつもの蛍光灯を反射して、ヌラリと光るそれを構えた少年を、店長は今でも憶えているだろうし、それを振り回して「コンポをよこせー!!」って叫んだ彼を忘れるなんてことあるハズがない。
何しろ、貯金ってコトバを辞書から抹消した15才にとって十数万円もするソイツは、あまりにも高価で、幸か不幸か十数万円の価値がどれほどかなんて、その少年に理解できるはずがなかったし。唯一コレは不幸なのだろうが、少年のうちは寿司屋だったのだ。
とにもかくにも柳刃が魚をおろすためだけのモノじゃないコトを知っていた彼(15才)は、ギャーと叫ぶのが先か振り回すのか先かその順番も習わないうちに、叫びながら振り回すなんて上等な手段で、黒くて大きくてカッコイイ「アローラ」(当時十数万円)を手に入れたのだ。
そして、赤く染まった柳刃を代金代わりに、少年に意気揚々と持ち帰えられた「アローラ」は、その後彼のワガママに付き合わされ、ピタリ10年後。CDを飲み込むという病気にかかった。
振られたり、叩かれたり、ネジをハズされハダカにされたり。とにかく二人とっては二度とない10年だったろうが、今、飛び飛びに再生されるCDを聞きながら、実家が寿司屋じゃなく、柳刃なんて持ったことも無い青年は思うのだ。
あと5年保つかなぁ…?
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