トモダチに会ったはなし
2001年5月2日 トモダチに会った。高校時代のトモダチだ。ヤツは周りがアイドルやらロックやらを聴き、バンドやらを組んだりしている間にも、一人黙々とクラシックを聴き続けたのだ。しかもクラシック全般ではなくベートーベンのみを。なぜか。おかげで、クラシックに免疫のなかったあたしもあの辺には多少免疫が出来た。でも、あまりにベートーベンに偏っていたので、ある時聴いてやった。
「ベートーベンのどこが好き?」
そしたら、ヤツはこう言い放ったのだ。
「顔。」
「だってかっこいいじゃない。気むずかしそうで」
つまるところヤツもあたしと同じ高校生だったということ。あたしがロックバンドを見てカッコイイと言っていたのと同じ感覚でミーハーだったのだが…。当時はいまいち釈然としなかった問題を解決するべく、再び聞いてみたのだ。
「今でもクラシック聴いてるの?」
「聴いてない。そうそう、あたし結婚したんだよ」
そう言って彼女が出したダンナの写真は、なるほどベートベンとは似てもにつかない優しそうなオトコだった。
「ベートーベンのどこが好き?」
そしたら、ヤツはこう言い放ったのだ。
「顔。」
「だってかっこいいじゃない。気むずかしそうで」
つまるところヤツもあたしと同じ高校生だったということ。あたしがロックバンドを見てカッコイイと言っていたのと同じ感覚でミーハーだったのだが…。当時はいまいち釈然としなかった問題を解決するべく、再び聞いてみたのだ。
「今でもクラシック聴いてるの?」
「聴いてない。そうそう、あたし結婚したんだよ」
そう言って彼女が出したダンナの写真は、なるほどベートベンとは似てもにつかない優しそうなオトコだった。
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