今日はちょっと用事があって板橋の端の方まで出かけていったのだが、あたしの友人こと「フクヤケイスケ(仮名)」との待ち合わせ場所が判らず、仕方ないので交番を探して歩いていた。するとどうだろう。見つけた交番の中には警察が一人。そして交番の近くにオトコが一人立っているではないか。
 警察はあんまり好かないあたしとしては、「あー、こりゃちょうど良い。ふらふらと寄っていって、彼に道を聞いてしまおう」と思ったのだが、しかし、頭の中では激しく警鐘が鳴り始めた。おかしい。その現場は明らかにおかしいのだ。警官とオトコ。警官は普通の格好だが、そうだオトコ。ヤツの格好は目深にかぶった野球帽とサングラスにマスク。そして、ロングコートだ。典型的な怪しいオトコではないか。
 さて、どうする? 目の前のオトコは明らかになにかやったに違いない。きっと殺人とか連続放火、強盗、少なくともチカンはやらかしているだろう。こりゃ、ちょっと世のため人のために一働きだ。そうココロに決め、あたしが交番に飛び込もうとしたその時、警官があたしの方を見て「信号、赤だよ〜」とかぬかしやがった。なぬー。
「おい、待てポリ公。目の前の連続放火強盗殺人チカン魔はいいのかよ?」
 思った。ココロからそう思ったのだ。しかし、弱いあたしとしては「すいませーん」と言いながら、チンタラと歩行者信号が変わるのを待つしかないのだ。その間にオトコはどこかに消え、事件は未解決のまま。予定より40分遅れて現れたあたしをフクヤケイスケはなじり、あたしの必死の訴えは、世間一般で言う「言い訳」にされてしまった。
 なんてこったい。

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